従業員が会社の車で交通事故を起こした場合には、従業員と共に会社がその責任を負います。会社は人身損害に限らず、物損も賠償をする責任がある場合があり、これを使用者責任といいます。
業務中はもちろんですが、従業員が無断で私用に使用した場合にも、会社に責任が認められます。本来なら、その車の保管、管理状況によっては会社は免責されるのですが（私用を厳禁していた場合）、実務の傾向とて、従業員の交通事故には当然に会社が責任を追うという傾向にあります。
そして、退職後の従業員の無断運転についてですが、これは、退職社員という人的関係により会社は責任を負う事があります。例えば、退職翌日に、寮から引っ越すために、カギのつけっぱなしであった会社の車を無断使用した場合の交通事故の責任は、その会社にもあるとした例があります。
