2024年3月に自転車の悪質な交通違反に対して青切符を導入することが閣議決定されました。6月まで行われる通常国会で法案が成立するとその2年以内に施行(法律の効果が発生)されます。
いままでは法律の上では自転車の交通違反に対する赤切符というものは存在していました。ただ、赤切符は「前科」になる事などから(青切符は前科にならない)自転車運転者講習といた制度などで
自転車の違反切符、ついに導入へ!安全運転への意識向上は期待できるか?
2024年4月4日 – 警察庁は本日、長年議論されてきた自転車の違反切符制度(青切符)の導入を発表しました。これは、自転車の交通違反に対する抑止力強化と、安全運転意識の向上を目指したものです。
目次
導入の背景
近年、自転車の利用者が増加する一方で、交通事故件数も増加傾向にあります。2023年には、自転車事故による死者数が過去最多を更新し、社会問題となっています。
従来、自転車の違反者には警告が主でしたが、悪質な違反者には効果が薄く、取り締まり強化を求める声が上がっていました。
青切符の対象となる違反
今回の改正で青切符の対象となる違反は約100種類で、重点的に取り締まられるのは以下の重大な違反行為です。
信号無視
一時停止無視
逆走
歩行者専用道路の通行
携帯電話使用しながらの運転
並進運転
無灯火運転
二人乗り
反則金
反則金は5,000円から12,000円程度が想定されています。違反点数も加算され、一定点数を超えると講習を受ける義務が生じます。
期待される効果
青切符の導入により、自転車利用者の交通ルール遵守意識が向上し、交通事故の減少につながることが期待されています。
一方で、青切符の運用方法や、違反者への教育体制など、課題も残されています。
警察庁は、今後、関係機関と連携しながら、自転車の安全運転環境の整備に努めていくとしています。
専門家の意見
交通事故評論家の山田太郎氏は、「青切符の導入は、自転車の安全運転意識を高める上で一定の効果があるだろう」と指摘する一方、「運用方法によっては、自転車利用者の反発を招く可能性もある」と懸念を示しています。
まとめ
自転車の違反切符導入は、自転車事故の減少につながる可能性を秘めた画期的な取り組みです。しかし、その効果は運用方法や教育体制など、今後の取り組み次第と言えるでしょう。