自賠責保険とは、自動車賠償責任保障法(自賠法)にも基づく、自動車責任賠償責任保険のことで、公道を走るには必ず加入しなければならないので強制保険とも呼ばれています。※この違反者には一年以下の懲役または50万以下の罰金が科せられます。また、自賠責保証書も自動車に備え付けなければなりません。この違反者には30万以下の罰金が科せられます。
このように自賠責が厳しく規制しているその目的は、被害者の救済に重きを置いているからです。
被害者が負傷したときに、加害者に支払能力がなければ現実に賠償をすることはできません。そういった場合には、自賠責から支払われる保険金が大切になるからです。
ちなみに、自動車損害賠償責任保険(自賠責共済)というものがありますが、これは、保険者が保険会社ではなく、農協や全労災などの場合のときで、上記の自賠責と同じものです。
自賠責の特徴は次の通りです。
1.人身事故にのみ適用である。
2.自賠責は被害者救済が目的なので、任保険に比べると支払条件や免責事由、過失相殺においてかなりの緩和がされていること。
ex.原則として被害者に70%以上の過失がなければ減額されない。
ex.内払いや仮渡制度がある。
3.請求に対して、迅速かつ公平に支払うために、保険金支払基準を定額化、定型化していること。
上限:死亡3000万、後遺障害4000万、傷害120万
4.轢き逃げや無保険者のために請求ができないときは、政府の保障事業に請求できること。
2011年に自賠責保険料が値上がりします。交通事故ニュース