事故有等級という制度が2013年から開始されます。今までは事故で対人賠償保険などを使うと3等級下がるだけでした。
しかし、今後は3等級下がる上に「事故あり等級」という、少し保険料の負担が増える等級が適用されることになります。
そもそも、自動車保険は等級によって割引率や割増率が決まっていて、新規加入時は6等級ですが、無事故が1年続くと1等級上がり、最高で20等級になると63%の割引が受けられます。これを「事故有等級」で同じ等級でも割引率を下げよう(割増率を上げよう)という事になりました。事故あり等級が適用されるのは事故後3年間で、交通事故を重ねてると最高で6年間適用される事になります。
たとえば、「17等級」で50%が「事故あり17等級」では30%(数字は仮定)などといった2種類の等級が存在することになります。
感覚的には、今まで事故を起こすと3等級下がって保険料が10%くらい割増しになっていたところ、今後は20%の割増になるといったところです。*ただし割増は3年間のみ。
等級据え置きだったものも事故有が適用される
また、自動車保険では、車両保険において「等級据え置き事故」というものが存在します。
これは盗難や火災、台風・竜巻・洪水または高潮などの自然災害、飛び石などによる窓ガラス破損、落下物による損傷、落書き・イタズラ被害といった契約者が無責の事故の時には、車両保険を使って修理しても等級が下がらないというものです。
しかし、今回の保険制度改定では、この等級据え置き事故の規定が廃止され、たとえ契約者にまったく非がない状況でも、車両保険を用いてクルマを修理したら、1等級ダウンする。さらに、このケースでも事故後1年間は事故有係数が適用されることになっています。